「パゲルウェシ」、神からの贈り物を受け取るための清めの日
バリでは、「パゲルウェシ」という祝いの日がある。この祝いは、バリの暦で6ヶ月(210日)ごとに行われる祝いである。「地球の祝い」とも呼ばれていて、指導者や僧侶たち、そしてすべての人々の為に行われる祝祭である。
この「パゲルウェシ」は、心を清め、心の悪い部分を除き、純粋な心の部分だけを、心の「鉄柵」で囲んで、バリで偉大な創造の神と呼ばれている「サン、ヒャン、プラメスティ、グル」からの贈り物と尊厳を受け取ることを目的とした大事な日である。この日、人々は「サン、ヒャン、プラメスティ、グル」を崇拝する。
「サン、ヒャン、プラメスティ、グル」とは、ヒンズー教で「3人の最高神」と信じられているうちの一人の男の神「シバ」神の意味である。宇宙と人間の指導者で、人間の心の中の良くない部分を取り除くことができると信じられている神が「見える形」となって現れたといわれている。
これらの神々の存在について、信仰を持つ指導者たちと僧侶たちが特別なヒンズー教を人々に教え、広めていった。「パゲルウェシ」の祝いは、人間を形成していると信じられている5つの要素(土、火、水、風、空)に対しての供え物とセレモニーと一緒に、深夜行われる。
この5つの要素に対してのセレモニーの後、人々は、ヨガで心と思考に静寂さを与え、自分の中の悪い心を抑えることができるのである。
(この画像はイメージです)
ヒンズー教の神々が人々に与えた啓発的な贈り物、つまり「哲学」は以下のようなことである。
「指導者なしの人生は、導きなしに生きることと同じである。指導者の導きによって、先の目的に対して、間違わず正しい方向に進むことができる。自分だけで、できることは何か?また自分だけで、できないことは何か?を指導者の導きによって知ることができるのだ。
真実の知識は、死後と現在の人生を守るための、鉄の柵、である。もし、自分を見守ってくれて、最善に導いてくれる良きスパーバイザーや良き指導者がいるならば、知識はとても有意義で意味のあるものになるだろう」。
他国の文化を知ること
その国の歴史や文化を知ることは、その国の人々の「基本的な考え方」、また「その国の現在」を理解する上で、とても大事なことである。バリに行く機会がある時は、このようなバリの祝祭を実際に見て、その国の歴史や文化を感じてみることをお勧めする。
(この画像はイメージです)
▼外部リンク
ザ、バリ、タイムズのサイト
http://www.thebalitimes.com/2013/01/21/