今年の3月12日にやってくる、ニュピの日。ニュピとは、ヒンドゥー教のサカ暦の新年である。バリの通りの、いたるところに、入念に飾られた巨大なオゴオゴは、ニュピ・イヴの、ユニークなパレードである。

竹などで骨組みをつくり、その上に、布や紙などを貼って作り上げられた色彩豊かな、悪を表現した、オゴオゴの人形たちは、伝統の衣装を着た村の男性たちの肩に担がれ、入選の為に、互いに競い合い、また、しばしば忙しく活発に、交差して小競り合いを行う。

オゴオゴの像は、悪と神との間で、永遠のように、もがく敵対者のブト・カロについて、バリ人の信頼性を反映する文化財産の一部として秘蔵されている。ヒンドゥー・ダルマは、地域社会の病や、大災害、また大きな不運などを運んでくる自然な力としてのブタ・カロを見ることを教えている。

またオゴオゴは、人間を脅かすような伝統的な悪のブタ・カロによって象徴されるように、すべての魂の中に存在している善と悪に対して、悪を追い払い、最終的な善の勝利を祝う、新しい年の前夜に行われるパレードである。

(Bali Discovery Tours より)

ニュピの前日には、悪を追い払う為の儀式（ムチャル）が行われる。それぞれの家では、なべ釜を打ち鳴らす。これは、悪のブト・カロを追い出す為である。そして、夕方ごろから、このオゴオゴのパレードが始まる。悪が、隠れることができないように、人々は、ドラを鳴り響かせて、バリの衣装で踊り、とても個性のある、ユニークな、お祭りムードで、沢山の人たちであふれる。
　
オゴオゴの祭りの後に始まる、ニュピの日は、すべての活動が止まる静寂の日であるので、ニュピを体験したいと思う人達は、ニュピが始まる日よりも、数日前からの宿泊を選んだほうが、いいと思われる。またオゴオゴも、ユニークなパレードであるから、今月、バリに旅行する人は、見物してみては、いかがだろうか。


▼外部リンク

Bali Discovery Tours : An Invitation to the Monster’s Ball
http://www.balidiscovery.com/messages/message.asp?Id=9165