バリ島を代表するアルコール、アラック
アラックとは、バリ島に昔からある主にヤシの実や米を原料とする蒸留酒である。以前は、宗教的儀式の際に、リューマチやぜんそくを治癒すると信じられて使用されていた。
バリ島の東隣に位置するロンボク島では、今年1月にオーストラリア観光客の19歳男性が、地元で製造されたアラックを飲んで死亡する事件があった。また、2009年には、バリ島でメタノール混入酒により死亡事故が相次ぎ、在デンパサール日本国総領事館も注意の旨をホームページに載せていた。
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購入・飲酒の際には、十分な注意が必要である
これにも関わらず、バリ政府は、アラック製造の許可を継続する方針である。同政府は、バリで造られるアラックは、製造工程がしっかりモニターされており、安全に消費できると主張している。
バリには、大規模のアルコール飲料製造会社とは別に、何千人という地元住民が家内工業の1つの形態としてアラック作りを営んでいる。バリ観光産業省の今年3月の調べでは、1037人のアラック製造者が登録されており、これはすべてカランガスム県に所在し、同県からライセンスを得て営業しているものである。
これらの手作りアラックの多くは、大きな会社が仕入れ、パッケージ・ラベル作業を施した後、市場に流通する。これらのアラックは、通常40%程度のアルコール度を含んでいる。
▼外部リンク
Jakarta Post: Bali continues to allow arak production
http://www.thejakartapost.com/bali-daily/Jakarta Post: Foreign govts tell Bali to control arak
http://www.thejakartapost.com/在デンパサール日本国総領事館
http://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/