絵のように美しい場所(タンパシリン)
歴史がありながら絵のように美しい場所であるのに、あまり観光客の目に触れることがない場所があるという。バリディスカバリーが8日、紹介している。タンパシリンにあるスカルノ元大統領の別荘だ。
その美しい建物はインドネシア初代大統領、スカルノ元大統領の指揮により段階的に建設された。建設は1957年に開始され、1963年に完成。
この建物は、4つの建物で構成されている。1200平方メートルのウィスマ・ムルデカ(Wisma Merdeka)、2000平方メートルのウィスマ・ユディスティラ(Wisma Yudhistira)、ウィスマ・ヌガラ(Wisma Negara)、そして多目的建物。現在は、インドネシア政府が管理しており、一般公開はされていない。
タンパシリンの由来
元大統領の素敵な別荘があるタンパリシン。Beritabaliによると、「タンパシリン(Tampaksiring)」はバリの言葉、「タンパ(tampak)」と「シリン(siring)」に由来し、それぞれ「足跡」、「傾斜した」という意味を持つ。
タンパシリンの伝説
この地には古い言い伝えがある。大昔の権力者、頭が良く傲慢だったとされるマヤデナワ王についての伝説だ。
マヤデナワ王は、自らを神と考え、国民に自分をあがめるよう命じていた。そんな王の振る舞いは、神々の怒りに触れることとなる。成敗のために送られたのがバタラインドラ神。
恐怖に震えた王は、追っ手から逃れるためジャングル(タンパシリン)に逃亡し、追跡者を殺すためそこの湧き水に毒を混ぜたという。しかしインドラ神が聖剣を地面に突き刺しできた泉で彼らは命が助かった。それが、聖なる泉が湧くとして知られるティルタ・エンプル寺院である。
元大統領の別荘は、ティルタ・エンプル寺院のもく浴場を見下ろすように、パクリサン川沿いの高台にたたずんでいる。
遠目からでも、一見の価値があるのでは。
▼外部リンク
Bali Discovery
http://www.balidiscovery.com/messages/message.asp?Id=10710