地元議員らがシティーホテルの建設禁止を呼びかけ
バリポストは、伝統芸術が息づくウブドに、シティーホテルを建てないようと呼びかける住民の声が高まっていることを報じている。
懸念される点
ウブド地区において、新たなシティーホテルの建設反対を訴える1人がケトゥト・カルダ氏。ギャニャール地区の議員で、同氏が懸念するのは次の点である。
・ウブドに手軽なシティーホテルが乱立すると「田舎」としてのウブドの魅力が損なわれる
・今後シティーホテルの開発を進めると、バドゥンやデンパサールを含むその他の観光地域と、ウブドの差違がなくなる
・お手軽なシティーホテルがウブドに建設されると、結果としてウブドの地元民が営む宿泊施設(ヴィラ、ホームステイ、家族向けホテル、バンガローなど)が不健全な価格競争にさらされ彼らの経済基盤が脅かされる
シティーホテルの方が管理体制は優れている
現在、ウブドには2軒のシティーホテルが存在する。ウブドブランドとそのイメージを守るため、さらなるシティーホテル建設には建築規制を適用すべきだと話すカルダ氏。
その一方で、ウブド出身の環境保全活動家、ワヤン・スアルダナ氏は、シティーホテルは低関税にもかかわらず、実際は地元の家族経営のホテルよりもよい管理がなされていることを嘆く。
それゆえ、ウブド在住の宿泊業者が今後参入する宿泊施設と競えるだけの力をつけるべく、政府に研修や事業相談に乗り出すよう要求しているという。
ウブドゆえの魅力
バリの観光地でひと味もふた味も違った旅が楽しめるウブド。経済的な問題が絡む地域住民に限らず、ウブドの景観を損ねるような開発は避けてほしいと希望するバリファンは大勢いるのでは?
▼外部リンク
Bali Discovery
http://www.balidiscovery.com