バリ島のチープな情報を発信しているMIKAZUです。
お得に、優雅に、楽しくバリ島を満喫できたらいいなぁ~と、
観光&生活視点から情報を発信していきたいと思います。
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こんにちは、今日は3月11日。
東日本大震災のあの日から2年目が経ちます。
ここバリ島ではこの日に当てたかのように、ニュピの前日、悪魔祓いの儀式の日になります。
ニュピとは、簡単に言うとバリ・ヒンドゥーのお正月です。
バリ・ヒンドゥーのサカ暦という
太陰暦を元にしたカレンダーに沿って、1年に1回行われる行事です。
太陰暦を元にしたカレンダーなので、毎年3月頃に行われますが日は年によって変わります。
言い伝えによると
ニュピの前日、暗月の日に冥界の大王ヤマ神が大掃除をするので、悪霊ブト・カロが地上に這い出してきます。
そのため、街の中の十字路や辻では悪魔祓いの儀式(ムチャル)を執り行い、
各家庭では鍋や釜を打ち鳴らし、大きな音を立ててブト・カロを家から追い出します。
そして、翌日のニュピの日は、「バリ島には誰もいませんよ」というように、音を立てず、生活の臭いをさせず、
ひっそりと一日を過ごすというのです。
そのため、ニュピ当日の夜明け(実際は午前5時頃)から、翌日の夜明け(午前6時)まで、
バリ島内は一切外出禁止となり、生活の臭いのする家事(炊事、掃除、洗濯など)は一切行わず、
また夜も明かりをつけないようにします。
これは、ヒンドゥー教徒だけではなく、バリ島に滞在するイスラム教など他の宗教の方も外国人も旅行者にも適応され、
飛行機も緊急やトランジット以外は一切離着陸できません。
テレビの放送もラジオの放送も中止になります。
実際のニュピの日の過ごし方を紹介。
ニュピの前日(3月4日)には、街中の至る所で悪魔祓いの儀式(ムチャル)が行われています。
観光客がこの儀式を見るのは、儀式の邪魔をしなければOK。
夕方になるとオゴオゴ(オゴ・ホゴ Ogoh ogoh)が始まります。
オゴオゴとは、大きな鬼の形をした人形が街中をパレードする行事。
各家庭を追い出されたブト・カロなどの悪霊はこの鬼の人形に集まるので、最後は燃やされてしまいます。
その人形をみんなで担ぎ、街中をパレードします。
もちろん、沢山の見物客が集まり、お祭り騒ぎとなるのです。
そして、夜が明けるといよいよニュピ当日(3月5日)。
朝から街中は静まり返ります。
バイクや車の音は一切ありません。外を歩いているのは地域の自衛団の人だけです。もちろん、バイクは使えませんので、歩きか自転車になります。
もし外に出ている人がいると、この自衛団の人がやってきて、家に戻されます。
原則的に、炊事もできないので、食事はパンやお菓子になります。
その為、前日は買いだめでスーパーなどはレジに長蛇の列ができます。
そして、夜。
もちろん、明かりは点けられませんが、明かりが外にもれなければいいので、小さな電灯くらいは許されます。
となると、ニュピの夜の楽しみといえば、満点の星空でしょうね。
ニュピの日は新月なので、月明かりもなく、綺麗な星空が望めます。
こうして、静寂の日ニュピは過ぎていくのです。
観光客のみなさんはどうやって過ごすのでしょうか?
ニュピの日の外出禁止、灯火の使用禁止は旅行者、観光客にも適応されます。
ただし、ホテル内は自由です。
ホテルから外には出られませんが、ホテル内のレストランやプール、スパなどは利用可能です。
また、明かりを外に漏らすことができないので、夜部屋の外は暗くなっていますが、室内はカーテンをしっかりすれば、電気の使用ができます。
制限は受けますが、ホテル内でのんびりするには、なんら問題がありません。
さて、ニュピの日ですがいかがですか?
「一日外出も、テレビも見られないから、つまらない」でしょうか?
でも、世界的に見ても珍しい、バリ島だけの静寂の日。
機会があれば、ぜひ体験してみてください。
電気がない生活、静かな生活。
人間が動物として営んできた本来の姿。
この21世紀で、あなたの心に何を感じさせる1日になるのでしょうか。
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MIKAZU
現地在住スタッフ、バリ島歴一年です。
バリ島のスパ、ショッピング、海が大好きです。
楽しい、おもしろい、摩訶不思議な神の島、バリ島からいろんな情報発信します!
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